スイスの高級腕時計オメガの歴史と代表モデルを現役バイヤーが解説 2019年6月8日 2020年2月19日 オメガ 時計買取 brandbuyer 高級時計として知られる「オメガ(OMEGA)」は、ルイ・ブランが1848年にスイスに工房を設けたのが始まりです。ムーンウォッチとして親しまれているオメガが誇る名作「スピードマスター」や、イギリス軍の依頼で開発したモデルを市販用に改良した高性能な本格スポーツウォッチ「シーマスター」など数々の名作を世に送りだしてきました。 wacth guide1 オメガとは2 オメガの歴史2.1 1848年~1900年2.2 1901年~2000年2.3 2001年~2019年3 代表モデル3.1 Speedmaster / スピードマスター3.1.1 三浦翔平も愛用3.2 Seamaster / シーマスター3.2.1 芸能人や政治家も着用3.3 Constellation / コンステレーション3.3.1 多くの芸能人が着用3.4 De Ville / デビル3.4.1 テレビで芸能人が着用4 ブランドバイヤーのオメガ買取について オメガとは 時計の一流ブランド「オメガ(OMEGA)」は1848年にスイスで誕生しました。創業以来、自社一貫性というスタイルを貫き、高品質でありながらリーズナブルな価格で時計を提供してきました。そして1932年のロサンゼルスオリンピックで公式時計として採用されたことがきっかけとなり、世界中にオメガの名が知れ渡りました。その後もオリンピックをはじめ、ダイバーズや宇宙飛行士などにも愛用され、信頼性と耐久性を兼ね備えた高級腕時計ブランドとして確固たる地位を築いてきました。 オメガの歴史 1848年~1900年 1848年:当時23歳のルイ・ブラン(Louis・Brandt )がスイスの小さな村ラ・ショー・ド・フォンに工房を開く。 1879年:ルイ・ブランの死後、息子のルイ・ボールとセザールが時計工房を引き継ぐ。 1880年:ルイ・ブラン&ファルス社を創設。現在の本社が置かれているビエンヌに工場を建設。 1885年:量産型キャリバー「ラブラドール」を製造。 1892年:世界初のミニッツリピーター機能付きの腕時計を発表。 1894年:後のブランド名となるムーブメント「Ω(Omega)」を発表。 1895年:最初の広告を出稿。 1900年:パリ万国博覧会でグランプリを受賞。 1901年~2000年 1903年:社名を「オメガ」に変更。 1905年:スイス内外のスポーツイベントでオフィシャルタイムキーパーに採用。 1909年:国際気球レース「ゴードン・ベネット・カップ」の時計を担当。 1909年:6大陸すべてに商品の流通網を拡大。 1925年:アールデコの誕生。 1931年:初のオートマティック開発。 1932年:時計ブランドとして初めて、オリンピックロサンゼルス大会の全競技でタイムキーパーを務める。 1932年:世界初のダイバーズウオッチ「マリーン」を発表。 1934年:大型パイロット用腕時計を開発。 1936年:冬季オリンピックのガルミッシュ・パルテンキルヘン大会のスキー競技で初めて滑降競技のタイム測定を担当。 1936年:ベルリンオリンピックには185のクロノグラフが採用される。 1937年:ブランド初となる中央に秒針を配置した「メディカス」は第二次世界大戦中に脈拍の計測に使われ「ナースウォッチ」と広まる。 1939年:30mmキャリバーを発表。 1940年:イギリス軍および連合軍のウォッチサプライヤーに指定され大量の腕時計を提供。 1946年:フランス向けに18Kレッドゴールドで鋳造されたモデル「トゥボガス」を発表。 1947年:世界初の腕時計用トゥールビヨンムーブメントを発表。 1948年:自動巻き防水腕時計「シーマスター」の誕生。 1952年:初代コンステレーション「クロノメーター」を発表。 1955年:初の女性用自動巻き腕時計「レディマティック」を発表。 1956年:シーマスターの北極経由のテストフライトを実施。 1956 年:コルティナダンペッツォオリンピック、メルボルンオリンピックの時計に採用。 1957年:スピードマスター、シーマスター、レイルマスターのプロフェッショナルラインを創設。 1960年:ローマオリンピックでオフィシャルタイムキーパーを担当。 1961年:ケネディが大統領就任式で着用。 1962年:「スピードマスター」が初めてNASAのすべての有人宇宙飛行用の時計に採用。 1965年:「スピードマスター」がNASAの公式腕時計に認定。 1967年:水泳用のタッチパッドテクノロジーを導入。 1967年:「デ・ヴィル」を発表。 1968年:メキシコオリンピックのすべての競技用電子時計に採用。 1968年:「ダイナミック」を発表。 1969年:宇宙飛行士がスピードマスターを着用し初めて人類が月面を歩いた。 1969年:航空機‐コンコルドSSTにオメガの時間計測器を搭載。2003年に就航を終えるまでいくつかのコンコルド機に標準装備される。 1970年:有人宇宙飛行の成功への感謝とその貢献の証として「シルバー・スヌーピー・アワード」を受賞。 1974年:メガクォーツ ムーブメントを発表。マリン クロノメーターと認定。 1978年:ダイバーズウォッチ「シーマスター」がフランス政府機関の海軍水路海洋学局(SHOM)に選定。 1984年:ロサンゼルスオリンピックで水泳や陸上競技で使用するフライング検知システムを導入。 1988年:コンピュータ化された初のオリンピックソウル大会で「カラービデオマトリックスボード」を導入。 1989年:「スピードマスター」を使用した登山家が世界初の南極大陸徒歩横断に成功。 1993年:ロシアの宇宙ステーションが無重力状態が時計(スピードマスター)に及ぼす影響に関するテストを実施。スピードマスターは正確な時間な刻み完全に機能することを証明。 1995年:映画「007 ゴールデンアイ」でジェームス・ボンドがシーマスターを着用。 1995年:スーパーモデルのシンディ・クロフォードがブランドアンバサダーを務める。 1997年:映画「007 トゥモロー・ネバ―・ダイ」でジェームス・ボンドが「シーマスター ダイバー 300M」を着用。 1999年:時計界として実質的に初となるコーアクシャル脱新機を発表。 1999年:映画「007 ワールド・イズ・ノット・イナフ」でジェームス・ボンドが着用した「シーマスター ダイバー 300M」には、強烈なライトと362キロの重さに耐えられる15mの微細繊維と繋げられた小さなフックがオメガのカタログにはなかったオプションとして話題に。 2000年:チューリッヒのボーンホフシュトラッセに初の旗艦店をオープン。 2001年~2019年 2002年:映画「007 ダイ・アナザー・デイ」でジェームス・ボンドと「シーマスター ダイバー300M」3回目の共演。 2006年:トリノオリンピックで再びオフィシャルタイムキーパーに採用。 2006年:映画「007 カジノ・ロワイヤル」では「シーマスター ダイバー300M 」が再登場したほか、「シーマスター プラネットオーシャン コーアクシャル クロノメーター」も登場。 2008年:北京オリンピック開催。オフィシャルタイムキーパーとして23度目の大会。アンバサダーのマイケル・フェルプスが水泳競技で8つの金メダルを獲得し1972年以来破られていなかった記録を塗り替える。 2008年:Si4シリコン製ヒゲゼンマイを発表。 2008年:映画「007 慰めの報酬」でジェームス・ボンドは「シーマスター プラネット オーシャンコーアクシャルクロノメーター」を着用。 2010年:機械式ムーブメントを搭載した「レディマティック」を復活。 2010年:バンクーバー冬季オリンピックで導入された「スターティング ピストル」の引退。 2011年:世界の発展途上国の失明防止を目的として団体「オービス・インターナショナル」とパートナーシップを結び、オービスインターナショナルとオメガが運営する「空飛ぶ眼科病院(Flying Eye Hospital)」を積極的に支援。 2011年:全米プロゴルフ協会(PGA)のオフィシャルタイムキーパーおよび公式パトロンとなる。 2012年:危険な状態にある世界の海の現状を伝えるドキュメンタリー「プラネットオーシャン」を製作。 2013年:15,000ガウス以上の磁気に耐えられる新型ムーブメント「コーアクシャル8508」を発表。 2015年:新しい品質基準・マスタークロノメーターとしてスイス連邦計量・認定局より承認される。 2015年:映画「007 スペクター」に1957年に発表したダイバーズウォッチのクラシックモデルの復刻版が登場。 2016年:ソーラーインパルスのメインパートナーとして太陽エネルギーのみを利用した航空機で地球一周の成功を支える。 2016年:リオデジャネイロオリンピックで27回目のオフィシャルタイムキーパーを務める。 2017年:元本社・ビエンヌの工房を最先端の工房へリニューアル。東京出身の建築家・坂茂のデザインが採用。 2017年:「スピードマスター スピーディ チューズデー リミテッド エディション」を発表。初めてオンライン予約を導入し、4時間15分43秒で2,012本のモデルが完売。 2018年:時計の保証期間を5年に延長。 2019年:スピードマスターに搭載された最初のムーブメント「キャバリー321」を復活。 代表モデル スイスの老舗高級ブランド「オメガ(OMEGA)」は創業以来、機能性やデザイン性に優れた傑作モデルと呼ばれる数々の腕時計を発売してきました。日本はもちろん、世界中の時計愛好家を魅了し続けるオメガの代表モデルについて解説していきます。 Speedmaster / スピードマスター 絶大な人気を誇る超ロングセラーモデル「スピードマスター」はオメガの象徴として君臨しています。NASAのアポロ計画で月面着陸時、宇宙飛行士が身に着けていた時計がこのモデルであることから別名「ムーンウォッチ」とも呼ばれ、実際に半世紀以上の間、宇宙飛行士や関係機関に選ばれ続けています。 1957年に登場した初代モデルは精度と信頼性に定評のある手巻きのキャバリー1861を搭載。それから1968年まではアイコニックなキャリバー321を搭載。その後はキャリバー861のほか、高品質なロジウムプレート加工仕上げのキャリバー1861、装飾が施されたキャリバー1863とアップデートを繰り返してきました。そして現在は、月面でNASAの宇宙飛行士達に信頼されたものと実質的に同じ手巻きムーブメントが搭載されています。 スピードマスターはNASAに公式採用された1965年以降、常に宇宙飛行士の活躍を支えてきました。宇宙の環境下にも耐えれる精密時計として認めら、製品名には「プロフェッショナル」が付け加えられました。NASAの公式装備品と同じ腕時計を一般人も身に着けられるというそんな腕時計はスピードマスター・プロフェッショナルをおいてほかにはないでしょう。 三浦翔平も愛用 東京出身の俳優・三浦翔平は、数々の舞台やテレビ、映画で活躍している人気の俳優です。ロンドンで開かれたスピードマスター誕生60周年を記念したスペシャルイベントに日本からは三浦翔平が参加して話題となりました。 アバンギャルドな素材使いと研ぎ澄まされたデザインで圧倒的な存在感を放つ「スピードマスター グレーサイド オブ ザ ムーン“メテオライト”」は、三浦さんもお気に入りと話しているようです。 Seamaster / シーマスター 「プラネット オーシャン 600M」や「ダイバー 300M」、「プロプロフ 1200M」などバリエーションが豊富なシーマスターの中でも特に人気の高いモデルといえば、クリーンでシンプルな洗練されたデザインの「シーマスター アクアテラ」です。2002年に登場したアクアテラは、シーマスターシリーズの歴史を色濃く受け継いでいます。 シーマスターの原型は1932年、第二次世界大戦中にイギリス軍の依頼を受けて開発した「マリーン」という防水時計になります。軍事用に開発されたマリーンは戦後、一般向けに改良され、1948年にダイバーズウォッチ「シーマスター」としてデビューしました。シンプルなデザインと優れた機能を兼ね合わせたシーマスターは、本格的なスポーツウォッチとして世界中で受け入れられました。しかし発売当初は日常防水機能しかなかったシーマスターですが、防水機能の研究を続け、1957年に20メートルの防水性能を実現した「シーマスター300」を発表。長い間ダイバーや水中で作業する人たちに愛用されています。こうしてシーマスターはダイバーズウォッチとして確固たる地位を築きました。 進化を続けるシーマスターから高い防水性と超高耐磁性能を実現した「アクアテラ」が2002年に誕生します。これまでスポーティーなイメージが強かったシーマスターですが、アクアテラはビジネスやドレスアップなどシーンを選ばないデザインに加え、クロノメーター認定を受けたオメガ マスターコーアクシャル・キャリバー8500を搭載し、15,000ガウス以上の協力な磁気に耐えられる超高耐磁性能を備えました。タフな機能性と日常使いしやすいデザインのアクアテラはコレクションも充実しており、幅広い世代に愛用されています。 最新のアクアテラは、防水性能表記をダイアルではなく、ケースバックに刻印することですっきりとした印象のダイアルに仕上げているほか、リュウズはケースバックのウェーブ模様からインスピレーションを得てデザインを刷新。横ストライプのダイヤルはクルーザーのウッドデッキをイメージしています。 芸能人や政治家も着用 テレビや雑誌などでシーマスターを身に着けている芸能人は、吉川晃司や香川照之、田中哲司、岡田将生、濱田岳など幅広い世代の芸能人が着用しています。また安部晋三総理も身に着けていていたことも有名な話です。 Constellation / コンステレーション オメガの伝統の中核となってきた「コンステレーション」は、デザインコンセプトをダイナミックかつ現実的に表現しており、6時の位置に配置された「星」と「爪」はメンズモデルの特徴のひとつです。また2009年にリニューアルされたレディースラインは、カラーバリエーションなどが充実したほか、ダイヤをあしらったラグジュアリーなデザインのものも多く、豪華で華やかなドレスウォッチとして女性にも高い人気を誇ります。 精度の高さ抜群のつけ心地が魅力の「コンステレーション」は、1952年に開催された「天文台クロノメーターコンクール」で優秀な成績を残したことがきっかけとなり、高精度な時計として世界に認められ、英語で星座を意味する「コンステレーション」という名前が付けられました。また、コンステレーションシリーズの多くは、高い精度を象徴する機能としてコーアクシャル機構を搭載。この機能を搭載したモデルは壊れにくい時計として多くの時計ファンから支持されています。 多くの芸能人が着用 上川隆也や米倉涼子、竹内結子などの芸能人をはじめ、東京都の小池百合子知事やアナウンサーの大江麻理子なども愛用しています。男性だけでなく女性の着用率も高くなっています。フジテレビ「TOKYOエアポート 東京空港管理保安部」で主演した深田恭子がコンステレーションを身に着け注目を集めました。 De Ville / デビル オメガのコレクションの中でもひと際、シンプルでクラシックな雰囲気を醸し出している「デ・ヴィル」は、シーマスターの薄型モデルとして誕生しました。今までにないデザインがヒットし1967年にオメガの4つ目のシリーズとして独立しました。さらに1999年に実用化され、オメガの精度を飛躍的に高めたといわれる「コーアクシャル脱進機」をいち早く搭載。デザインと実用性を兼ね備えたドレスウォッチとして揺るがぬ地位を確立しました。 テレビで芸能人が着用 日本テレビのドラマ「偽装の夫婦」で嘉門ヒロ役の天海祐希さんが着用したほか、おしゃれイズムのゲストで出演した東出昌大や、日本テレビのドラマ「先に生まれただけの僕」に主演の嵐・桜井翔さんも着用しています。 ブランドバイヤーのオメガ買取について ブランドバイヤーでは、「シーマスター」「スピードマスター」「コンステレーション」「デ・ビル」などの人気モデルを高額買取中です。新品・中古品問いません!ぜひ当店におまかせください! オメガ 時計買取詳しくはこちら 出典:OMEGA、Instagram etc.シェアするツイートする